日別アーカイブ: 2012年9月5日

雑詠(2012年8月号)

国宝を守りて一村長閑けしや		磯田和子
三重塔より高く古巣かな
先づ黄色咲いて次々チューリップ
良寛の庵へ続く竹の秋

げんげんに顔を寄すれば蜂もまた 田中 香 軽く吹くこつを覚えてしやぼん玉 深谷美智子 引越しの荷を降ろしをり風光る 飯田美恵子 花の雨福龍丸の覆屋に 児玉和子

国宝を守りて一村長閑けしや   磯田和子(2012年8月号)

季題は「長閑」。「麗か」と似た季題であるが、「麗か」が光を感じさせ、具体的な「景」を連想しやすいのに比べて、「長閑」の方は、のどやかな時間の流れを感じさせてくれる。都会の博物館に預けてしまえばなんでもない「国宝」を「一村」の人々が協力して「守って」いるのであろう。その国宝が具体的にどんなものであるかは言っていないが、神社や寺院だけの力ではなかなかむずかしい「国宝」の維持に「一村」の人々が心を合わせている暮らしぶりが偲ばれる。何十年、何百年とその土地に暮らす人々の郷里への心が深いのであろうが、それを「長閑けし」と言われると肩肘張らない分、さらに力強く感じられる。(本井英)

ようやく秋

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門の脇の芙蓉も花盛り、海岸も少し静かになりました。今日は昼に上京、虚子勉強会(現在、虚子の「女七人に男一人」を読んでいます。)宵には、池袋句会があります。英