「夏潮」ではこのたび若手作家による「夏潮 第零句集シリーズ」を刊行することとしました。これは「夏潮」会員の中でも、特に五十歳以下の方々に声をおかけしたものです。 そもそも私が俳誌「夏潮」を立ち上げた大きな目的の一つに、将来を託せる花鳥諷詠作家を育て、応援することがありました。その私の夢に応えて「夏潮」には多くの若手が集まり、研鑽に励んでいる現状は夏潮雑詠欄を御覧になり、新年会・稽古会に御参加になれば一目瞭然です。「夏潮」はベテランと若手が見事に融合し、互いに刺激し合っている貴重な俳誌でもあるわけです。
その若手達にとって「句集」という形で力量を世に問う日も遠くはありませんし、早くも何人かは「第一句集」を刊行して俳壇の評価を得ていることも事実です。しかし多くの若手にとってはさまざまな差し支えもあって、刊行に踏み切れない現状があるようです。
そこで「夏潮」では、「第一句集」刊行の前段階としての「ミニ句集」の刊行をお手伝いして、「第一句集」への弾みをつけて行きたいと考えました。
具体的には左記の如くです。
若手俳人諸君のこれまでの成果「百句」を新書版程度の簡単な冊子に収録する。 一期十人、句集十冊を本年九月以降毎月一冊づつ刊行する。(略)
若手らしい清新な句風は未熟な部分を残しながらも我々に「ある刺激」を与えてくれるものと確信しておりますし、何よりもわれわれ「夏潮」の俳句を次世代にバトンタッチする企画として応援いただければ幸甚に存じます。(略)
因みに第一期は以下の十人です。
第五巻を迎えた「夏潮」が次のステップへと大きく踏み出す企画です。何卒、一人でも多くの誌友のご賛同を得て目的を達したく存じます。是非応援のほどお願い申し上げます。
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