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句会・吟行会案内(2025年4月)

渋 谷
  • 日時/集合:4月10日(木)
  • 吟行地・兼題:花祭、春愁(新宿御苑吟行もあり)
  • 句会場:リフレッシュ氷川  2階多目的室C  03-5466-7700  (14:00締切 7句)
  • 幹事/連絡先:櫻井耕一  財前伸子  
土 曜
  • 日時/集合:4月12日(土)  12:00  浅草待乳山聖天・山門前
  • 吟行地・兼題:待乳山聖天〜山谷堀公園〜正法寺〜吉原大門〜江戸新吉原耕書堂〜吉原神社・九郎助稲荷    
  • 句会場:台東区清川区民館   第3集会場  (15:00締切 7句)
  • 幹事/連絡先:宮川幸雄
タイドプール  (初心者対象)
  • 日時/集合:4月17日(木)  13:00 JR上野駅公園口改札前
  • 吟行地・兼題:上野  
  • 句会場:千代田区矢板ビル  03-3255-0471  (15:30締切 5句)  
  • 幹事/連絡先:林 美佐子
湘 南
  • 日時/集合:4月20日(日)
  • 吟行地・兼題:建長寺・八幡宮など    
  • 句会場:鎌倉学習センター  0467-25-2030  (14:30締切 7句)
  • 幹事/連絡先:橋本由美子  飯田美恵子
東 京
  • 日時/集合:4月23日(水)
  • 吟行地・兼題:目黒・自然教育園  
  • 句会場:三州倶楽部2階大ホール   品川区上大崎1-20―27   03-3447-6776   (13:30締切 7句)
  • 幹事/連絡先:渡邉美保   塩津孝子   
湘南タイドプール
  • 日時/集合:5月1日(木)
  • 吟行地・兼題:夫婦池公園・鎌倉山ほか    
  • 句会場:鎌倉教養センター  (笛田)  0467-32-1221  (13:30締切  7句)
  • 幹事/連絡先:藤田千秋  原 水和実  
名古屋
  • 日時/集合:5月4日(日)  名鉄鳴海駅  11:00
  • 吟行地・兼題:鳴海駅〜有松    
  • 句会場:未定
  • 幹事/連絡先:大山みち子  
池 袋
  • 日時/集合:5月7日(水)
  • 吟行地・兼題:蚕蛾・富士桜
  • 句会場:Ike・Biz としま産業振興プラザ  03-3980-3131  (19:15締切 7句)
  • 幹事/連絡先:前北かおる  
福 岡
  • 日時/集合:    
  • 吟行地・兼題:
  • 句会場:
  • 幹事/連絡先:藤永貴之  

課題句(2025年4月号)

課題句「藤」         山内裕子選

城を守り人に守られ藤の花			田中 香
しんくと降る藤の香の中にゐて

藤棚の風や書斎を吹きぬけて			梅岡礼子
閉園の鐘に藤房暮れゆきぬ			北村武子
城跡に紫渡る藤の花				河村雅子
懸り藤谷戸の詰まりに牛放し			前北かおる					

冬ざれの森もつと深かつたはず   小沢藪柑子

 季題は「冬ざれ」。『ホトトギス新歳時記』には「草木も枯れ果て、天地の荒んで物寂しい冬の景色をいう」と解説する。似た季題に「冬枯」、「霜枯」などがあるが、「枯れる」という具体的な現象より、「荒ぶ」といった、やや心理的なニュアンスが強い季題と言えるかもしれない。作者が「ある森」を散策しているというと、森の中の木々は枯れ尽くし「取り付くしまもない」という荒涼たる姿であった。さらに奥へと歩みを進めると程なく「森」を出外れそうになる。「おやおや、もっと深い森であったと記憶しているが、存外に狭かった」と感じているのである。「夏」の木々が生い茂る有様を記憶に持っていた作者にはやや「物足りない」気分も湧いたのであろう。その少し期待外れであった心の状態が、不思議な「リズム感」に表れている。中七・下五の「もりもつと、ふか」「かつたはず」の訓みには、どこか小気味好さまで感じてしまう。(本井 英)

雑詠(2025年4月号)

冬ざれて森もつと深かつたはず		小沢藪柑子
黒板のランチメニューに雪降れる
悪口や燗酒さめてしまふまで
年忘辞めるとかいや辞めろとか
豹柄の財布取り出し日記買ふ

福引の小さな運がふと嬉し		矢沢六平
人の輪を出れば風花舞ひにけり		青木百舌鳥
この島は奥の奥迄蜜柑山		岡部健二
風花となりて再び青空へ		 天野明雀
					

主宰近詠(2025年4月号)

三千風忌   本井 英

枯れ枯れて色のぬけたる烏瓜

リヤカーの立てかけてある落葉かな

彼の訃を新年会の人伝に

アロエ咲かせ防潮堤の内に棲む

枯芝に下萌滲みそめたりな

トンネルで潜りせし木の芽山

梅の蕾にうるうると雨雫

谷底の梅林に日の及びそめ

梅林の日溜りに額焦がしをり

目白来てわが梅ヶ枝ととりすがり


そこいらにぱらりぱらりといぬふぐり

野焼の火点けてまはりて上機嫌

春水や躙り下りて奏でたり

けふばかり賑はふ堂宇針供養

針供養果て境内は残照に

三千風忌西上人も臠はせ

思ひ出づる時彦秞子三千風忌

熨斗蘭の実とよ掌あたたかき

漕ぐやうに菠薐草を茹でにけり

麗かや高架電車はことさらに