月別アーカイブ: 2024年4月

句会・吟行会案内(2024年4月)

池 袋 
  • 日時/集合:4月3日(水)
  • 吟行地・兼題:山椒の花、椿餅
  • 句会場:東京芸術劇場 03-5391-2111 (19:15締切 7句)
  • 幹事/連絡先:前北かおる 
湘南タイドプール 
  • 日時/集合:4月4日(木) 
  • 吟行地・兼題:夫婦池公園、鎌倉山ほか 
  • 句会場:鎌倉教養センター(笛田) 0467-32-1221 (13:30締切 7句) 
  • 幹事/連絡先:羽重田民江 菅原恵美子 
名古屋
  • 日時/集合:4月7日(日) 11:00 名古屋城東門 
  • 吟行地・兼題:未定
  • 句会場:未定 (14:00締切 10句) 
  • 幹事/連絡先:大山みち子 
渋 谷
  • 日時/集合:4月11日(木)    
  • 吟行地・兼題:八十八夜、残花 
  • 句会場:リフレッシュ氷川 2階多目的室 03-5466-7700 (14:00締切 7句)
  • 幹事/連絡先:櫻井耕一 財前伸子 
土 曜
  • 日時/集合:4月13日(土)12:00 JR浜松町駅北口改札前 (山手線・京浜東北 線 ・東京モノレール ・都営浅草線・大江戸線大門駅)
  • 吟行地・兼題:旧芝離宮恩賜庭園~港区立伝統文化交流館(旧芝協働会館)~「芝浜の財布」
  • 句会場:全専売会館(専売ビル・慶應仲通り横)3階 会議室C (15:00締切 7句)
  • 幹事/連絡先:宮川幸雄 0 
タイドプール (初心者対象) 
  • 日時/集合:4月18日(木) 13:00 JR上野駅公園口改札前 
  • 吟行地・兼題:上野 
  • 句会場:千代田区矢板ビル 03-3255-0471 (15:30締切 5句) 
  • 幹事/連絡先:林 美佐子 
湘 南  
  • 日時/集合:4月21日(日)
  • 吟行地・兼題:寿福寺、浄光明寺界隈
  • 句会場:鎌倉生涯学習センター 0467-25-2030 (14:30締切 7句)
  • 幹事/連絡先:根岸美紀子 坂 廣子 
東 京 
  • 日時/集合:4月24日(水) 
  • 吟行地・兼題:目黒・自然教育園 
  • 句会場:三洲倶楽部 2階大ホール 品川区 上大崎1-20-27 03-3447-6776  (13:30締切 7句)
  • 幹事/連絡先:田中温子 武居玲子 
福 岡
  • 日時/集合:
  • 吟行地・兼題:
  • 句会場:
  • 幹事/連絡先:藤永貴之 

課題句(2024年3月号)

課題句「燕」			青木百舌鳥 選

埋め立てて海は遠くに初燕		小池みち
埋立地にもドッグにも燕来る

つばくろの尾を震はせて餌与ふ		櫻井耕一
とめどなき発車メロディーつばくらめ	前北かおる
ニュータウンオールドタウン燕来る	小沢藪柑子
つばくらめ慕ひ寄らねど逃ぐるなく	本井 英

冬ぬくし博物館のキッチンカー  遠藤真智子

 季題は「冬ぬくし」。「冬暖」の傍題である。立冬が過ぎているのに、まだまだ秋の続きのような日和で、風もないような状況である。「キッチンカー」という車両はいつ頃から、こんなに身近に見かけるようになったのであろうか。小型トラックを改造して、少々の煮炊きなら出来るようになっているらしい。東京のオフィス街などでは働いている人の数と食堂の定員のバランスがとれて居ないためか、若いサラリーマン達が「キッチンカー」で温かいランチを買って、近くの公園などで食べるというのも近年よく見かける景色だ。さてこの句では、その「キッチンカー」が「博物館」のフロントスペースに登場しているのである。

 比較的ゆったりしたスペースにゆったりと建っていることの多い「博物館」。その一画に駐めた「キッチンカー」の前に二三人のお客が並んでいる。なるほど「冬ぬくし」という気分が伝わってくる。たまたま通りかかった作者の目には納得のいく景として見えたのであろう。平凡な景色の中に、季節のゆったりした推移が見えて来る。(本井 英)

雑詠(2024年3月号)

冬ぬくし博物館にキッチンカー		遠藤真智子
十一月の日射し鯨のモニュメント
薄暗きみあかし二灯神の留守
曇天の薄日に傾ぐ石蕗の花

栗を煮る夫ありし日のやうに煮る	牧野伴枝
すつくりと枯れし姿も男郎花		渡邉美保
焼藷にある重心のごときもの		田中 香
瓢の笛音階なさぬ音ばかり		山内繭彦

主宰近詠(2024年3月号)

御慶述ぶ  本井 英

生きてゐることを刻々初明り

着古してヒートテックや今朝の春

からうじて電気喉頭御慶述ぶ

虎御前(トラゴゼ)に西行さんに御慶かな

スマホごし老の御慶を高らかに

猿曳や茶髪ですこし悪さうで

林道のゲートを開き山始

凍鶴を遠くへだてて駐車場

凍鶴を一 時照らす入日かな

枯るるもの同志巻きあひ摑みあひ


著ぶくれて膝だらしなく歩むかな

楷の木の由来謹読著ぶくれて

「仰高」の扁額ゆゆし園は枯れ

枯るる丘の裾をたどりて南武線

寒の日に枝よく光る梨畑

寒の晴明日は姉を見舞はむか

高校生溢るるホーム日脚伸ぶ

庵室に閉門時間日脚伸ぶ

待春の武蔵総社は北面す

川へだて投げ合ふ言葉春近み
◯特殊標記 (1)ルビ 滴りや 山の心斯く (2)詞書

博多二句

(3)添字 干し上げて若布本 ありにけり or 一谷戸の奥の奥まで菖蒲園 or (4)長音等記号 〳〵 〴〵 〱 〲