月別アーカイブ: 2024年4月

句会・吟行会案内(2024年5月)

池 袋
  • 日時/集合:5月1日(水)
  • 吟行地・兼題:鯥五郎、髢草
  • 句会場:東京芸術劇場  03-5391-2111  (19:15締切 7句)
  • 幹事/連絡先:前北かおる
湘南タイドプール
  • 日時/集合:5月2日(木)
  • 吟行地・兼題:夫婦池公園・鎌倉山ほか
  • 句会場:鎌倉教養センター(笛田)  0467-32-1211  (13:30締切 7句)
  • 幹事/連絡先:羽重田民江  菅原恵美子  
名古屋
  • 日時/集合:5月5日(日)  10:30 JR弁天島駅
  • 吟行地・兼題:弁天島辺り
  • 句会場:舞阪協同センター  (14:00締切 10句)
  • 幹事/連絡先:大山みち子
渋 谷
  • 日時/集合:5月9日(木)    
  • 吟行地・兼題:薪能、夏霞  新宿御苑の吟行あり。
  • 句会場:リフレッシュ氷川2階多目的室  03-5466-7700  (14:00締切 7句)
  • 幹事/連絡先:櫻井耕一  財前伸子
土 曜
  • 日時/集合:5月11日㈯ 12:00 東京メトロ東西線・妙典駅改札前  (各停に乗車、快速は止まりません)
  • 吟行地・兼題:行徳の寺町~権現道~旧浅子神輿店(市川市行徳ふれあい伝承館)~旧江戸川~常夜灯公園  
  • 句会場:市川市本行徳公民館  会議室  (15:00締切 7句)  
  • 幹事/連絡先:宮川幸雄  
タイドプール  (初心者対象)
  • 日時/集合:5月16日(木)  13:00  上野駅公園口改札前
  • 吟行地・兼題:上野
  • 句会場:千代田区矢板ビル  03-3255-0471  (15:30締切 5句)
  • 幹事/連絡先:林 美佐子  
湘 南
  • 日時/集合:5月19日(日)
  • 吟行地・兼題:鎌倉宮、永福寺跡
  • 句会場:鎌倉学習センター  第5集会室  0467-25-2030  (14:30締切 7句)
  • 幹事/連絡先:飯田美恵子  橋本由美子  
東 京
  • 日時/集合:5月22日(水)  
  • 吟行地・兼題:目黒・自然教育園
  • 句会場:三州倶楽部2階大ホール  品川区上大崎1-20-17  03-3447-6776   (13:30締切 7句)
  • 幹事/連絡先:田中温子  武居玲子  
福 岡
  • 日時/集合:
  • 吟行地・兼題:
  • 句会場:
  • 幹事/連絡先:藤永貴之  

課題句(2024年4月号)

課題句「フリージア」   坂 廣子 選

八丈富士の裾野ひろやかフリージア	冨田いづみ
フリージア摘んで抱へて島のバス

片言の英語通ずやフリージア		前田なな
フリージア抱へて辿る夜の道		足立心一
フリージア古民家カフェの庭先に	中島富美子
フリージア生けて寂しさ消えにけり	北尾千草

在宅の仕事納めの静かな日  藤森荘吉

 季題は「仕事納め」。『虚子編新歳時記』、『ホトトギス編新歳時記』共に、「御用納」はあるが「仕事納め」は季題として立てていない。角川『俳句大歳時記』では「御用納」の傍題として立項、例句として宮坂静生の<揺れゐたり仕事納めの弥次郎兵衛>の一句を掲げる。「御用納」となれば官公庁、あるいは古くは朝廷、幕府での業務を納める日。民間あるいは武家でない者が使うのはやや憚られたものであろう。そこで自然と「仕事納め」という言葉が使われ始めた、と思われる。一句の味わい処は「在宅の」。普通に「家に在る」の謂で永らく使われてきた言葉で、「在宅起訴」などという物騒な言葉もある。ところが近年の「コロナ騒ぎ」から「在宅勤務」が大幅に導入され、多くの勤め人達が、無理に通勤しない状態が広まってくると、一つの「暮らし方」として認知されるようになり、掲出句などの状況も誠に納得のいくものとなった。全員が通勤していた頃、「仕事納め」となれば、気心の知れた同志で「一杯やって」から家路に着くのが、当たり前だったものだが。静かにパソコンの電源を切って「終わり」という事になるのであろう。「静かな日」という表現に、一日の静けさも思われて、「令和の句」であると実感させられた。季題に随順した健全な人生を思った。(本井 英)

主宰近詠(2024年4月号)

胴の間に   本井 英

島裏を訪ふは久々日脚伸ぶ

姉妹ふけて母似や桜餅

鎌倉より北鎌倉は春浅く

気動車の黄色焼野にさしかかり

ヘルメット配り野焼の人数かな

枯蓮を渫ひひきずり上げてある

浅春の神門に彫る梅と牛

梅の坂宮地芝居のありし世も

会釈してお針子仲間針供養

針供養に連ぬる傘の色いろいろ


蕗の薹ひねり上げては摘みすすめ

着地してはづむ烏や草萌ゆる

胴の間に若布つみあげ戻りくる

紅梅の楉の花のさらに濃き

奏でむと指でなぶりて花馬酔木

犬ふぐり群るるともなく健やかに

恋猫のいつまで留守の猫ちぐら

東風ゆたかなりタラップを下りゆけば

東風の野を舎人ライナー疾走す

満腔に東風ぞ永久気管孔