月別アーカイブ: 2022年5月

句会・吟行会案内(2022年6月)

◇句会・吟行会案内

地区
日時/集合
吟行地・兼題
句会場
幹事/連絡先
池 袋
6月1日(水)
鋸草・溝浚へ
東京芸術劇場

03-5391-2111

(19:15締切 7句)
前北かおる

 
湘南タイドプール

 
6月2日(木)

 
夫婦池公園、鎌倉山ほか

 
鎌倉教養センター(笛田)

0467-32-1221

(13:30締切 7句)
藤田千秋

橋本由美子

 
土 曜
6月11日(土) 12:30

JR山手線・京浜東北線
・高輪ゲートウェイ駅
改札口前
御田八幡神社
~済海寺
~亀塚公園
~三田寺町界隈
専売ビル3階会議室

03-3451-4571

(15:00締切 7句)

 
宮川幸雄

 
名古屋
6月12日(日)

 
白鳥公園
未定

(13:00締切 10句)
大山みち子

 
タイドプール

(初心者対象)
6月16日(木)

13:00

上野文化会館前
上野
千代田区矢板ビル

03-3255-0471

(15:30締切 5句)
矢板けん梓

 
湘 南
6月19日(日)
大船フラワーセンター
玉縄学習センター

0467-44-2219

(14:00締切 7句)
根岸美紀子

坂 廣子

 
東 京
6月22日(水)
目黒・自然教育園
三州倶楽部2階大ホール

品川区上大崎1-20-27

03-3447-6776

(13:30締切 7句)
山本正紀

河村雅子

 

※会費はいずれも1,500円(学生500円)です。

※どの句会もどなたでも自由に参加できます。

※不在投句をご希望の場合は、幹事とご相談ください。(要会費)

◇ 句会・稽古会の最新情報や誌面締切後の変更については,夏潮ホームページでご確認ください。

URLは以下のとおりです。

           http://www.natsushio.com

課題句(2022年5月号)

課題句「虹鱒」	小沢藪柑子 選

渓水は虹鱒沢へわかれをり		藤永貴之
岩陰ゆ虹鱒釣の竿をのべ

山水を引いて虹鱒飼ふといふ		山内裕子
ヒラを打つときの虹鱒虹色に		本井 英
虹鱒や一トン放流せしと聞く		常松ひろし
虹鱒と美しき名を付けられて		根岸美紀子

吾が帽子かぶせてやりぬ磯遊  前北かおる

 季題は「磯遊」。「野遊」、「山遊」と並んで人気のある春の行楽である。「潮干狩」とはややことなるが、春の大潮は干満の差が大きいので殊に面白い。作者はまだ幼い子供を連れて、ここの磯場に来てみたのであろう。子供は夢中になって潮だまりを覗き込んだりしている。思いの外に磯で遊ぶ時間が長くなって、「子供」に帽子を被らせて来なかったことに気が付いた。春の磯の日ざしは存外強い。

 そこで一心に潮だまりを覗き込んでいる幼子に「吾が帽子」を被せてやることとなったのである。一句の味わいどころは、大きな「大人の帽子」をまだまだ幼い「子供の頭」に被せた、不思議なアンバランス。それでいて一層、あるいはだからこそ、その可愛らしさが心に沁みるところ。「ことば」の遊びではなく、実景に裏打ちされているところが一句の強みである。(本井 英)

主宰近詠(2022年5月号)

島定食    本井 英

ゆるゆると春立つメンデルスゾーン

春が来ましたと河面を上る浪

きつぱりと立春といふ言葉あり

紅梅の咲けばにはかに紅うすし

その後の敷島の道実朝忌



焼き玉の音へと春の丘下る

春の水よぢれほぐれて囁ける

蜷の道流れ横切るとき太し

蜷が身をゆするたび砂ながれけり

蜷に髭ありて見えたり見えなんだり



浜芝に襁褓換へをりあたたかし

歌枕いくつたづねて三千風忌

三千風忌修することも愉しさに

コンビニといふもののなく島の春

磯遊にはあやにくのけふの風



海坂の裏には春の島いくつ

春の日をあびて磯鵯男伊達

壺焼を副へて島定食となん

花アロエ鮑の殻を灰皿に

チューリップ寄せ植ゑにしてさらに愉し