日別アーカイブ: 2013年1月23日

東京吟行会がありました。英

2013-01-23_111022.jpg 2013-01-23_112639.jpg

東京吟行会がありました。寒のどん底。寒いです。目黒自然教育園の池はしっかり氷っておりました。赤い房は、ハンの木の雄花、これから春になるとほぐれて花粉を飛ばします。雌花はちょっと手前の枝にチョコットついています。句会場は、近くの三州会館でした。英

課題句(2012年11月号)

課題句「七五三」          藤永貴之


付添の祖父母二組七五三		鈴木瑞穂
神官の小走りになり七五三

産土神へ畦の近道七五三		常松ひろし
七五三の祖父母と見えて闊歩して	本井 英
七五三日和となりし海社		馬場紘二
髪置やぽつくりを手におんぶして	天明さえ

雑詠(2012年11月号)

降りて来し山を見上ぐる足湯かな	浦木やすし
丸木橋渡れば急な登山道
吊橋で記念撮影登山口
紫陽花や銚子電鉄風の中
凌霄に錨のやうに蕾下がり 園部光代 登山小屋みなくつろげる中に着く 天明さえ 撫でてみせ撫でさせてみせ毛皮売 藤永貴之 吉原の中に踏み入る日の盛り 山内裕子

降りて来し山を見上ぐる足湯かな 浦木やすし(2012年11月号)

季題は「登山」で夏。「登山」の傍題には「山登」、「登山宿」、「登山小屋」、「登山杖」、「登山笠」、「登山口」などが登録されている。当該句にはこれらの傍題すら見当たらないが、内容を読んでいくと「登山」をした人物が下山をして「山」を見上げていることが判る。本来「季題」の「言葉そのもの」が一句に詠み込まれるのが、私達の俳句の原則であるが、この句のように内容から「それ」と判る場合も例外的に花鳥諷詠に含まれて良いと思う。青年虚子に「風が吹く仏来給ふけはひあり」の句があり、晩年の虚子は岩波文庫『虚子句集』で、その句を「迎火」の項目下に収めた。

「足湯」がいつの頃からこれほど流行ったのか定かではないが、近年は温泉場の全てに「足湯」があると言っても過言ではない。そんな温泉場に下山してきた登山者が山靴を脱いで、登ってきた山を満足げに「見上げて」いるのである。近年増加の熟年登山者の姿が思い浮かべられた。 (本井英)

主宰近詠(2013年1月号)


華奢な鳥居          本井英

山雀は華奢な鳥居を潜りもす

掌の餌を咥へ山雀低く去る

指を折りながら居待月(イマチ)と答へらる

西空にまだ浮いてゐる居待月

秋天下老ゆ悔ゆ報ゆなほ生くる




風の道日の道通す松手入

得心は結局いかず松手入

海面 のふくらみ寄する根釣かな

岸釣の釣り上げたるはネショーベン

「ヤマザキパンアリマス」島は秋の風




替へ玉も喰へて健康秋日和

菊作副理事長を拝命すと

雲梯に大漁旗や運動会

女装したがる年頃の運動会

眼白来て去りぬほかにも来て去れる




水澄むや小鷺の足の黄を沈め

千年の田の千年の稻雀

マンションの顔もちらほら在祭

お十夜の過ぎし日溜り猫あちこち

水底の泥も明るき秋日和