線分を短く星の飛びにけり 藤永貴之 高原の空の真澄や濃龍胆 声のしてしばらくありて懸巣飛ぶ 雨水の残りて浅し虚栗 里山のふくらむほどに囀れり 前田なな 実梅落つ流れちよろちよろU字溝 木山杣人 杖を持つ右手の甲の日焼かな 飯島ミチ 水やうかん色の隠沼夏来る 天明さえ
雑詠(2015年9月号)
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線分を短く星の飛びにけり 藤永貴之 高原の空の真澄や濃龍胆 声のしてしばらくありて懸巣飛ぶ 雨水の残りて浅し虚栗 里山のふくらむほどに囀れり 前田なな 実梅落つ流れちよろちよろU字溝 木山杣人 杖を持つ右手の甲の日焼かな 飯島ミチ 水やうかん色の隠沼夏来る 天明さえ