雑詠(2015年7月号)

ただならぬ赤さに椿咲き満てる	   児玉和子
遣水のそのまま川へ落椿
古雛の仕丁泣き顔戯(オド)け顔
小流れのほとりに二輪草の叢

かなりの間待たされをれど春炬燵	馬場紘二
仕舞ひ湯の縁から見上ぐ春の星       	木下典子
あたゝかや島に馴染みの店ありて	宮田公子
山吹の莟三角並びをる		栃澤峰子

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