雑詠(2014年6月号)

画然と黄花白花すひかづら		藤永貴之
代掻や野を貫ける泥の川
枇杷籠を負ひたるまゝに乗船す
忍冬の蘂の先まで黄ばみたる

雪嶺の一座ばかりに日の当たる		青木百舌鳥
売店の弁当買うて梅林へ		玉井恵美子
春雨のあがりし町に汽笛かな		梅岡礼子
一粒が唇に触れ春時雨		田中 香 

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