雑詠(2012年3月号)

無花果や井戸の隣にいつからか	辻 梓渕
シリウスが光り凩吹き募る
小屋掛けの子供歌舞伎や菊日和
行秋のどことなく怪しげな路地

紅葉山迫りて昏るる湯の小路 津田伊紀子 箒目に早や山茶花の五六片 青木百舌鳥 おはじきのごと銀杏を分け合へり 田中 香 人らしくなくして捨つる案山子かな 櫻井茂之
					

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