雑詠(2024年12月号)

島へ行くバスは空つぽ初嵐		宮田公子
蜑路地の軒の底さを夏燕
傾ける納屋にかぶさり凌霄花
夏帽子杭にかかりしまま三日
半時の遊船なれど手を振つて		塩川孝治
鶏の声の細れる残暑かな		町田 良
みしみしと雷雲の押し寄せて来る	山内裕子
おくずかけずんだ作りてお盆かな	幕田かれん

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