雑詠(2024年10月号)

しばらくは掃くこと勿れ沙羅の花	根岸美紀子
緑蔭の玉川上水橋いくつ
花楝花殻なるも実となるも
雨上り紫陽花日和とはなりぬ

職人の声が屋根より五月晴		前田なな
建具屋の御道具棚の金魚かな		足立心一
花びらの豊かに薄し寒牡丹		山本道子
無花果のひそかに太り梅雨深し		町田 良					

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