片づけの手際よきこと里祭 矢沢六平 芳名を張り出す係里祭 松明の赤さだんだん虫送 はざ棒を芯に藁にほ組み上がる 茶の花の思はせぶりに俯きて 天明さえ 歩まざりし路を思へり秋の声 児玉和子 軒低く五十八の数寄屋暮の秋 柳沢木菟 旅にある夫をおもひて月の虹 冨田いづみ
雑詠(2024年2月号)
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片づけの手際よきこと里祭 矢沢六平 芳名を張り出す係里祭 松明の赤さだんだん虫送 はざ棒を芯に藁にほ組み上がる 茶の花の思はせぶりに俯きて 天明さえ 歩まざりし路を思へり秋の声 児玉和子 軒低く五十八の数寄屋暮の秋 柳沢木菟 旅にある夫をおもひて月の虹 冨田いづみ