雑詠(2023年12月号)

八月や深き疲れに眼閉ぢ		児玉和子
八月の夢に逢ふ人みな故人
駒下駄や踊り疲れて戻り来し
路地路地を踊り流して夜明けまで

片陰より人の出て来る青信号		飯田美恵子
丸き背にふと触れてみし生身魂		田中 香
白芙蓉手入れ届きし資料館		江本由紀子
打水の旧道沿ひに質屋かな		冨田いづみ

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