雑詠(2023年5月号)

ばば様のお部屋の前の実南天	宮田公子
棲み古りてここがふるさと年明くる
ひと畑を縁取るやうに仏の座
松過のあたたかければ海を見に

蕗の薹天地しづかに動き初む		伊藤八千代
初鶏や田はしろがねに明けゆける	三上朋子
二日はや鵜と遊びゐる鵜匠かな		近藤作子
ゆつくりと触れて行くなり寒の鯉	藤田千秋

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください