雑詠(2023年4月号)

極月の吊広告のハワイかな      山内裕子
蔦枯れて日を吸ひ込みぬ大谷石
白樺の榾焚いてみせ爐の主
夜半には雪となるらし蕪汁

甲板にひとり残りて冬の月      梅岡礼子
向き合うて六十回目の御慶      牧原 秋
杜父魚の掌めける胸鰭よ       磯田和子
バギーより見上ぐる春の空どんな   信野伸子

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