雑詠(2023年2月号)

書き了へて夜寒の膝へ自づと掌		前田なな
レール替ふ夜業ライトを膨らませ
浮草のすき間〳〵の水澄めり
とんぼ吾に早く行けよと顎しやくる

窓に我が顔が映りて秋の暮		山内裕子
一瞬にして街ぢゆうが秋の暮		塩川孝治
氷柱折り沸かすコーヒー避難小屋	山口照男
大橋の真中に佇ちて秋の暮		山内繭彦

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