薫風や鉋の背より鉋屑 山口照男 糸蜻蛉息をころすと言ふことも シャープペン押して引つ込め梅雨深し 梅雨の森大聖堂のごと静か 又夜が来て薄氷を張つてゆく 北村武子 住職は炬燵に死亡届置く 藤野 澪 ある晴れた日に流氷が遠くから 小沢藪柑子 恢恢と土に影あり春隣 青木百舌鳥
雑詠(2022年6月号)
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薫風や鉋の背より鉋屑 山口照男 糸蜻蛉息をころすと言ふことも シャープペン押して引つ込め梅雨深し 梅雨の森大聖堂のごと静か 又夜が来て薄氷を張つてゆく 北村武子 住職は炬燵に死亡届置く 藤野 澪 ある晴れた日に流氷が遠くから 小沢藪柑子 恢恢と土に影あり春隣 青木百舌鳥