主宰近詠(2022年6月号)

野に咲けば   本井 英

春めくや釣堀からも人の声

初島も見ゆ梅の坂登りきり

薄埃かうむりながら蜷すすむ

八橋に屈めば蜷の道真下

蜷の道ひき返すことあるべしや



蜷の髭短きことも愛らしく

雨吸うて土たのもしや名草の芽

春眠へいま堕ちてゆく五体かな

春眠の甘さ瞼になほ残り

蔦の影たどれば蔦の芽の影も



浜へ川細り浜大根の花

野に咲けば野の明るさに福寿草

極楽洞とよ春の闇蟠り

巣作りの鴉や甘き声こぼし

蕾そろそろ二輪草畳なし



浜へ川細り浜大根の花

野に咲けば野の明るさに福寿草

極楽洞とよ春の闇蟠り

巣作りの鴉や甘き声こぼし

蕾そろそろ二輪草畳なし

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください