雑詠(2021年11月号)

夕菅に低く流れて湖の霧		山内裕子
夕菅に山小屋の灯の零れをり
川茶屋の梁に蠅取紙吹かれ
千羽鶴梅雨湿りして地蔵堂

島の子に手をひかれつつ夜光虫		冨田いづみ
風に乗る芋殻の火の粉発たれしか	前田なな
夕菅の島の小径を桟橋へ		梅岡礼子
駒草に吹き下ろす風火山から		小沢藪柑子

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください