雑詠(2021年4月号)

冬ざれの野は荒浜に続きけり		町田 良
山茶花の白の淨らに散りてなほ
浮寝鳥吹かれ溜れる船溜
密やかにけものの匂ひ山眠る
古井戸の底はちひさき枯野かな	武居玲子
川底のかたちのままに水涸れる	小沢藪柑子
我が町に二つの流れ冬霞		小川美津子
鶲来て声をかけたき近さかな		早稲田園

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください