雑詠(2020年11月号)

語りたき人の少なし端居して		岩本桂子
夜光虫オールのしぶきとび散りて
句碑までの近道なりし草いきれ
空晴れて身ほとりの尚梅雨じめり

諍ひを避けきし髪を洗ひけり		前田なな
昧爽の夏川に手を浸しみる		町田 良
風鈴の路地を曲がればさらに路地	児玉和子
青芝に五本立てある譜面台		梅岡礼子

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