雑詠(2020年3月号)

観念して家業に就きぬ酉の市		矢沢六平
凩やびつくりガードくぐり抜け
機関区を望む陸橋冬日和
冬もみぢ仮設トイレを撤去中
投げ放つ鷹の低空飛行かな

はこべらの茎も(ウテナ)も産毛かな		藤永貴之
零余子かな小惑星の(カタチ)して		原 昌平
しらしらと芋の見えゐる芋水車		田中 香
桜湯の碗をタトゥーの手が包む		櫻井茂之

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください