雑詠(2020年2月号)

抱かれたる子猫瞬きせずに鳴く		櫻井茂之
虫出の鳴りて響かず了はりけり
拍手鳴り了へて再び弦の春
ナンを焼く男歌ふや春の宵

ボンネットにひろげ茸の粗選び		矢沢六平
犬たちを橇に繫げば尿り出す		藤永貴之
鯔の飛ぶ京浜運河交差点		小野こゆき
小児科に運動会の楽の音		杉原祐之

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