雑詠(2019年10月号)

ひとり食めばさみしくなりぬさくらんぼ		天明さえ
亀の子の三角頭あさざ池
風光り先の先まで青信号
初夏の森かぐはしく匂ふかな
墨色をおびし白雲梅雨の晴
突兀として粧へる峰が古			藤永貴之
九輪より降り注ぐ風花楝			釜田眞吾 
急発進してあめんぼの弾き合ふ			前田なな
地下壕の門扉錆付き梅雨寒し			深瀬一舟
					

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください