雑詠(2018年7月号)

水に散る一人の影や蜆舟                         辻 梓渕
梅の寺多摩の横山指呼にして
鐘楼の棕梠の橦木のあたたかし
地図に載る大きな中州水温む

妻の髪娘の髪に落花かな        原 昌平
江ノ電の谷底行くや山笑ふ       岩本桂子
お見合の席とは知らず雛の間      井上 基
句は淡く句評は濃ゆく梅日和      杉原祐之

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