震災以来、会場を転々としておりましたが、やっとホームのリフレッシュ氷川に戻りました。今日の兼題は[初鴨]と[無花果]。季題研究は辻梓渊さんと小生。渋谷句会、勉強になります。是非ご参加下さい。
夏潮渋谷句会に参加しました。(英
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手を高く運動会に宣誓す 児玉和子 優しくて運動会の花形で
父同志話のはづむ運動会 田島照子 運動会の職員室や鍵かかり 本井英 膝に傷せし子と戻る運動会 岩本桂子 かけつこを見ることが好き運動会 永田まり
季題は「林檎」で秋。「青林檎」といえば夏である。「玉林檎」(タマリンゴ?)という言葉は寡聞にして知らないが、「林檎」の美称としてあっていい言葉だ。近年、林檎にも色々の種類があって、昔懐かしい「紅玉」、「国光」など今はどうなっているか。ともかく掲出句の林檎は、果肉のやや堅い種類の品種であろう。
丸のまま、「がぶり」と噛みついたときの「歯応へ」を作者は快く感じたのだ。さらに自分が囓った「林檎」の咬み痕をつくづくと見ると、思ったとおりの「歯形」がはっきりと刻まれていたというのである。
昔、歯槽膿漏予防のテレビコマーシャルに「林檎」を囓る場面があったかと記憶する。やや、ありきたりながら林檎をまるまる囓る行為そのものに、若さが感ぜられるのだ。その「若い」躍動感は、上五の「歯応え」と中七の「歯形」のアリタレーション(頭韻)にも反映していよう。
「歯応えのとほり林檎に歯形かな」としても一句にはなるが、それではこの句の持つリズム感は得られない。「玉林檎」と造語をしてまで調子(気持ち)を大切にした。「諷詠」というのはこういうことなのだ。(本井英)
歯応へのとほりに歯形玉林檎 前北かおる 苦瓜や居着きて婿にをさまりて 熱燗や女が好きでしくじりて 光ファイバーのほどけて花芒若葉山へと神官の列進む 永田泰三 月島のたひらを歩く暑さかな 冨田いづみ 片陰の身幅がほどを添うてゆく 岩本桂子 牛蛙間近に鳴いてレストラン 江本由紀子