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課題句(2021年10月号)

「秋の川」       杉原祐之 選

流されもせず木橋あり秋の川		小沢藪柑子
森の中からあらはれて秋の川

とぷたぷとカヌー舫ひて秋の川		冨田いづみ
夕映の小さき鉄橋秋の川		山内繭彦
とてつもなく低きを流れ秋の川		本井英
十竿も挿さざる渡し秋の川		山口照男

半夏生花の組紐垂らしたり  児玉和子

 季題は「半夏生」。「半夏生の花」という季題があれば、それが一番。その頃になると緑の葉が、まるでペンキでも塗ったように白くなるので、俳人の目と心を引き付ける「半夏生」。われわれの目はついつい「葉」に集中してしまうが、よくよく観察すると、葉叢の頂きあたりに、まるで「組紐」のような、房状の花が、何かの「尾」のように立ち上がり、垂れ下がるのが見える。そして、葉の「白」がだんだんにその色合いを変化させるのに同調して、「花穂」の様子も変化してゆく。その様子を「組紐垂らしたり」とずばりと言い切ったところに、作者の「見届けたり」という喜びのメッセージが伝わってくる。ことに「たり」という断定の表現には、読者をも巻き込む「力」が漲っている。(本井 英)

雑詠(2021年10月号)

半夏生花の組紐垂らしたり		児玉和子
合歓の花ここらが谷戸のどんづまり
谷戸奥の植田の脇の芋の畝
昼顔や軍港巡る船が出る

ゆるく飛び浅葱斑蝶は見よとこそ		藤永貴之
買物をしてきたるらし夜釣人		山内裕子
駒鳥や馬鹿尾根のつけから急で		釜田眞吾
昼顔や看板残る文具店		原田淳子

主宰近詠(2021年10月号)

大蛇行        本井 英

夏草を鎧ひひとやま残土とよ

梅雨空に年余回らぬ観覧車

小鷺可愛や黄の足袋も涼しげに

けやけき名競ひ鬼百合熊 蜂

梅雨が明けましたと紙垂も揺れはづみ



天空の畑とこそ呼べ蕎麦の花

吹きあげてきて花蕎麦にあそぶ風

咲かんずるあやめの槍の紺の濃き

ほたる往来漆黒に樹のかたち

蛍火の急降下とてありにけり



峠越えて男三人瀧を見に

瀧水の解き放たれて微塵なす

瀧筋やはみだしものも諸共に

瀧筋のきゆつとくびれるあたりかな

瀧壺の瀧水癒えてゆくごとし



沸きて澄み沸きて澄みては岩魚沢

枝沢を降りくる人や岩魚川

夏草をむしり喰ふ音牛若し

蜥蜴捉へんとくちなは大蛇行

四万の湯は師もこのまれし夜の秋

句会・吟行会案内(2021年10月)

地区
日時/集合
吟行地・兼題
句会場
幹事/連絡先
名古屋
10月3日(日)

10:30
熱田神宮、白鳥公園
未定

(13:30締切10句)
大山みち子

 
池 袋
 
 
 
前北かおる
湘南タイドプール

(初心者対象)
10月7日(木)

 
夫婦池公園、
鎌倉山ほか

 
鎌倉教養センター

(笛田)

0467-32-1221

(13:30締切 7句)
羽重田民江
原水和実

 
土 曜
10月9日(土)

JR京浜東北線
大森駅
中央改札口前
馬込文士村界隈
大田区
ライフコミュニティ
西馬込
特別研修室
03-3798-3581
宮川幸雄

 
渋 谷
10月14日(木)
夜の句会から
午後の句会へ
変更となりました。
うそ寒・柿
リフレッシュ氷川
2階多目的室C
03-5466-7700

(14:00締切 7句)
櫻井耕一
前田なな
湘 南
10月17日(日)
浄明寺界隈
鎌倉生涯学習センター
0467-25-2030

(14:00締切 7句)
園部光代
藤田千秋
 
タイドプール
(初心者対象)
10月21日(木)

13:00

上野文化会館前
上野
千代田区矢板ビル
03-3255-0471

(15:30締切 5句)
矢板けん梓

 
東京
10月27日(水)
目黒 自然教育園
三州倶楽部
2階大ホール
品川区上大崎1-20-27

03-3447-6776

 

(13時30分)締切 7句)
山本正紀
河村雅子

 
福岡
 
 
 
藤永貴之