遠きはお俠 本井 英
大床 にうねり止まざる裸押階 をなだれ落ちたり裸押 救急隊割り込んでゆく裸押 端正に有職雛はやや地味に 小さきほどさらに楽しや雛調度(
煽られて鳶ののけぞる春疾風 葉牡丹の茎立ちそろひロンドめく 膝小僧寄するばかりや春炬燵 耕人にいつまで低く夕日かな 貝母なほ上向く蕾ありながら
どうど坐しわが身ほとりの犬ふぐり 鶯の遠きはお俠近きは艶 尾を止めて蝌蚪の着底しづかなる 萌えてもう浜昼顔の葉のまろし 蘆の角水のもつれも見えながら
蘆の角生活 の水も流れそひ 穂は呆け袴は蕩け土筆たり ほころびて褒められて朝桜かな 春蘭の一( 叢を風跨ぎ越ゆ 日本間も幾間かありて花の館