雑詠(2014年8月号)

筍の一生分の皮を著て			園部光代
木苺の咲き土牢の残りをり
吉野にも負けずよここな花の雲
筍のあく抜きに入れ椿の葉

連雀の一樹占めたりこゑ洩らさず	藤永貴之
春の雲群れゐて空の牧場めく		梅岡礼子
産卵のやうに次々しやぼん玉		永田佳映
のどけしや人を訪ねて縁に待つ		天明さえ

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