雑詠(2014年5月号)

午後の日をしづかにとどめ寒牡丹	津田伊紀子
大年の低き夕日に真向へり
寒牡丹玉の蕾を解きそむる
被せ藁を風のくぐりて寒牡丹
本堂の小脇にしたる寒の梅		青木百舌鳥
小さき瘤連ねて氷柱尖りゆく		山内裕子
行儀よく脚をそろへて蜂の飛ぶ		田中金太郎
母の日に筆談で書くありがとう		宮川幸雄

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