雑詠(2014年3月号)

ほぐれ長けほぐれ広ごり牡丹の芽	藤永貴之
焼山と焼かざる山と一つ闇
紅梅や日差せば急にあたゝかく
丑寅の隅や枳殼こゝだ咲く

横井戸を今に蔵して山眠る		飯田美恵子
小学生菊の手入れをひざまづき		原田淳子
綿虫と言ひて指さす空を指す		児玉和子
箱書に壬申(ミヅノエサル)や雛飾る	櫻井茂之

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください