ちぬ釣つて而して椀の鯛の鯛 青木百舌鳥 大厄日に耐へたる椎を仰ぎけり やはり風に倒れをりたり吾亦紅 かまきりに牙と舌あり鎌舐むる
虚子は花杞陽は月よ月恋し 岩本桂子 梨狩りのバス農道をぎりぎりに 酒泉ひろし あざやかに流れきつたる星ひとつ 山内裕子 都府楼址とふ立体に風花す 藤永貴之
ちぬ釣つて而して椀の鯛の鯛 青木百舌鳥 大厄日に耐へたる椎を仰ぎけり やはり風に倒れをりたり吾亦紅 かまきりに牙と舌あり鎌舐むる
虚子は花杞陽は月よ月恋し 岩本桂子 梨狩りのバス農道をぎりぎりに 酒泉ひろし あざやかに流れきつたる星ひとつ 山内裕子 都府楼址とふ立体に風花す 藤永貴之