雑詠(2021年7月号)

暗渠より運河へ注ぐ水温む		塩川孝治
ぬぬぬぬつと春泥に脚とられけり
たつぷりの水と光をパンジーへ
梅散るや枝先ぴくと震はせて

母の息の止まるを待てる遅き日を		木山夕景
明日は去る町を歩みて卒業す		山内裕子
菜の花や漁港の先に弁財天		冨田いづみ
春浅しぷしゆんと閉まる桐箪笥 		渡邉美保

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