雑詠(2018年12月号)

夏蝶のごとく翔けたし生きたしよ     望月公美子
我楽多と言う字はためく夏の市
秋日濃し壁一面の世界地図
板の間を隈なく拭きて涼しかり

平成の最後の八月十五日         柳沢木菟
風邪抜けてけふ猫島に猫とゐる      藤永貴之
奉納の舞にやせゆく花氷         山内繭彦
噴水の飛沫を浴びる側へ行く       磯田知己

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