雑詠(2018年2月号)

滝水のぐうんと伸びて落ちにけり		山本道子
滝水の伸びて崩れて滝壺へ
朝露を載せて生姜の葉の匂ふ
自然薯(ヤマイモ)の蔓と巻き合ひ灸花

残る蚊に刺されて夜半を目覚めをり	町田 良
秋蝶の袂をひとつ失へる		田中 香
行秋を灯して雨の競馬場		冨田いづみ
今朝の秋わたしスキップしたりして	井出保子					

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