雑詠(2017年3月号)

杞陽忌の時雨れ時雨れて暮れゆけり   遠藤房子
朝霧の晴るる明るさ鳥横切り
これよりは散るばかりなる紅葉山
石蕗の黄や海見はるかす蜑の墓

トロッコの一駅ごとに冬近し      堀内敦子
東京の奧に富士置き冬の晴       町田 良
十三は晴西院は時雨るると       酒泉ひろし
白濁の爪立て黒部川澄めり       前田なな

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください