雑詠(2015年10月号)

岸壁にふるるともなく水母群れ		田島照子
水母浮くときどきかさを水の上に                      
三度鳴る出船の汽笛波涼し                            
薔薇赤し軍港として今も尚                            
甚平の紐を結びて抱き上げて		津田伊紀子
夏帽子脱げば散髪したてなる		児玉和子
一揆の碑そこだけ荻の刈られあり	山口照男
人海の上に坐(マ)したる燕の子	稲垣秀俊

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