「夏潮」八月号に『白金の森で「アサギマダラ」が誕生』という拙稿をのせたが、添付の写真が小さくモノクロであるので、「夏潮」ホームページでカラーで見ていただけるよう何枚か用意した。本文と合わせお楽しみいただければと思う。
- 最初に見つけた幼虫。《100番》と呼んでいるもの。十一月初めに孵化したと思われる。(一月下旬撮影)
- 《100番》の二番目の幼虫。最初のものから一週間後に同じキジョラン(鬼女蘭)の叢の中にいた 。
- 二月の末に《100番》とは離れたところで、葉に幼虫の影があることに気付いた。苦労して裏側を撮影。この幼虫は羽化するまでを確認できた。《武蔵野》と呼んでいるもの。
- 《武蔵野》は葉の裏にいて姿が確認できない日々が続いたが、四月になって蛹になっているところを確認。全身緑一色だが日が経ってくると翅の模様が透けて見えてくる。
- 羽化前日の蛹の様子。成虫の翅の茶の色が一気に殻の下に現れてくる。朝一〇時と一六時とでは色が全く変わっている。
- 四月二八日早朝、白金の森にアサギマダラの誕生。翅にエネルギーが回るのじっと待っている。敵に襲われるかもしれない危険な時間帯。雌の蝶である。
- 同じころ、6.の奥数メートルのところに羽化後のもう一頭を発見。幼虫の存在も知らず全くノーマークだったもの。こちらは雄。
- 羽化三週間後、ヤマボウシの花に来ているところ。自然教育園内ではアサギマダラの目撃情報はあったが、これは存在を確認する決定的な写真である。《武蔵野》の雌と思われる。