雑詠(2013年6月号)

寒牡丹女と生れきて老いし		岩本桂子
花びらのうすきが淋し寒牡丹
探梅やここにもありぬときわ荘
早口の関東弁や濃紅梅
梅林に居てふとこころ梅になく

春時雨乾かしてゆく夜風かな		小沢藪柑子
風の角とれて寺町梅日和		皆川和子
瀧長し岩にぶつかり折れ曲がり		藤永貴之
就中歌舞伎座の春待たれけり		町田 良
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