表札に紫陽花首をたもげをり 典子 (泰三)

 季題は紫陽花。仮名で書くと「あぢさゐ」と、何とも風流で美しい花である。が、放っておくとこんもりと山の様に茂ってしまう。この句の場合も、玄関前にちんまりと植えたつもりの紫陽花が育ちすぎて表札を隠してしまった。切ってしまうには勿体ないし、どうしたものか。細い茎にまるまると花をつける紫陽花はなるほど首をもたげているようにも見える。

 

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