女子寮の夜の風鈴鳴り初むる ひろし (泰三)

 残暑のため、まだまだビールが美味しいですね。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

  季題は風鈴で夏。涼しさを耳で味わう誠に風流なものである。散歩でもしていたのだろうか、女子寮の側を通りかかった。男子禁制の女子寮にもちろん入る事は出来ないし、女子寮というものは、大抵高い塀に囲まれている中を見ることは出来ない。

 そんな女子寮から風鈴の音が聞こえ始めた。漏れているのは、窓から漏れる光と風鈴の音だけだ。女子寮に暮らす女性は、家元から離れひとり暮らしをしている。風鈴を吊すのだからきっと風流な女性なのだろう。などど、見えないからこそ、様々な想像力をかき立てられる句である。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください