雑詠(2012年6月)

亡き後も生ふらむ蕗の薹摘める	伊藤八千代
月細く残りて梅に明けゆけり
枝折戸の古りしままなる濃紅梅
誰を待つともなく蕗の薹炊きて

寒明の宿直室の古畳 児玉和子 杉の葉の混じりゐたりし雪礫 櫻井茂之 恋猫のうつそりと来て蹲る 山内裕子 濁点を打ちたき声や恋の猫 磯田和子

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