一と夜さの春の嵐の島泊り 武子 (泰三)

 今度こそ心を入れ替えて、汐まねき更新に励んでいきたいと考えている泰三です。皆さんよろしくお願いします。

 季題は「春の嵐」で春先の荒れた天気を言う。

「一と夜さ」は、「一夜」と意味は同じ。広辞苑によれば、「よさは、夜さりの意。ひとよに同じ」とある。「一夜の」では、上語が字足らずとなってしまうので、是非とも覚えておきたい言葉である。句意は、一晩中春の嵐が吹き荒れる島に泊まったというもの。旅の途中の状況をきちんと言い留めた句である。このような句は、年月が経って読んだとき、その旅の状況などが思い起こされて何とも楽しい。

 「一と夜さ」という言葉の響き、そして助詞の「の」のリフレインが上品で、口に出して読んでも心地の良い句である。

一と夜さの春の嵐の島泊り 武子 (泰三)” に1件のフィードバックがあります

  1. GO!LEAFS!GO!
    お復活しましたね。 確かな上品な響きな一句です。私もこんな句を詠んでみたいですが、当面は無理でしょうね。
    返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください