【3-3】選句結果~3月31日分題詠でGO!「浅蜊」「竹の秋」

【3-3】選句結果~3月31日分題詠でGO!「浅蜊」「竹の秋」

お待たせいたしました。各位の選句が揃いましたので発表します。

逗子の後選は後日まとめて「汐まねき」に掲載いたしますので、ご覧下さい。

なお、特選句の講評が間に合わなかった方は、適宜コメント欄を使って追記下さい。

また、その他の方も、遅れての選句や、句の講評、諸々の感想については当欄のコメント欄を御使い下さい

(承認制のため、表示までタイムラグがある点ご承知おきください)。

 

選句結果~3月31日お題「浅蜊」「竹の秋」

照子選
狛犬のほのと温くしや竹の秋 明朗
浸されて浅蜊たちまち閉ぢるかな 和子
尻濡らすことも楽しく浅蜊掘る 明朗
良寛の庵へ続く竹の秋 和子
◎砂抜きの浅蜊や今日の株価の上 かおる
昌平選
良寛の庵へ続く竹の秋 和子
狛犬のほのと温くしや竹の秋 明朗
◎手入れする人のあるなし竹の秋 美穂
三河湾の広さに散つて浅蜊掘る 照子
尻濡らすことも楽しく浅蜊掘る 明朗
かおる選
暗がりにこそと浅蜊の動く音 美穂
◎大浅蜊げつぷの如く砂を吐く 祐之
お地蔵に供花新しく竹の秋 昌平
尻濡らすことも楽しく浅蜊掘る 明朗
塔頭に日の射していて竹の秋 美穂
祐之選
狛犬のほのと温くしや竹の秋 明朗
◎別当の裏の山なる竹の秋 昌平
マフラーを二本突き出す浅蜊かな かおる
対岸の久里浜火力浅蜊掻く かおる
塔頭に日の射していて竹の秋 美穂
和子選
狛犬のほのと温くしや竹の秋 明朗
大浅蜊げつぷの如く砂を吐く 祐之
◎手入れする人のあるなし竹の秋 美穂
三河湾の広さに散つて浅蜊掘る 照子
漁師町なりし羽田や浅蜊汁 照子
明朗選
大浅蜊げっぷの如く砂を吐く 祐之
朱宮御所を訪いけり竹の秋 照子
◎御勝手を開きてみれば竹の秋* 祐之
対岸の久里浜火力浅蜊掻く かおる
塔頭に日の射していて竹の秋 美穂
美穂選
良寛の庵へ続く竹の秋 和子
◎狛犬のほのと温くしや竹の秋 明朗
竹秋の寺にもありし船着場 照子
舌噛んで浅蜊の口の半開き かおる
濡れそぼち葉の重なりて竹の秋 昌平
漁師町なりし羽田や浅蜊汁 照子
以下特選句とその評を紹介します。
<照子特選>
◎砂抜きの浅蜊や今日の株価の上 かおる
→娘夫婦は浅蜊のバター焼きが大好物。
休日にはワインと大きなフランスパンを揃えサラダと浅蜊、キッチンの新聞紙の上に浅蜊が置かれている。
<昌平特選>
◎手入れする人のあるなし竹の秋 美穂
竹林を近くから見ているのではなく、いくつかの竹の群生地を距離をもって見ている。過疎の進む山村の景として読んだ。
<かおる特選>
◎大浅蜊げつぷの如く砂を吐く 祐之
→浅蜊が砂を吐くところは見たことがありませんが、「げつぷ」といわれて見ると良くわかりました。思い切って俗な表現にしたところが良いと思いました。
<祐之特選>
◎別当の裏の山なる竹の秋 昌平
→季題は「竹の秋」。「別当」と言う言葉で社寺の様子がすっと浮びます。
その裏山はちゃんと手入がされた竹林なのでしょう。さわさわと竹が散ってゆきます。
省略の効いた佳句と思います。
<和子特選>
◎手入れする人のあるなし竹の秋 美穂
→竹林は放っておくとすぐに荒れて手が付けられなくなるそう。
やがて迎える勢いのある竹の季節を前に、やや荒れ始めた竹林の、精彩を欠いている今の感じがよく出ている。
<明朗特選>
◎御勝手を開きてみれば竹の秋 祐之
→あっさりしたお句だが、今はあまり見ないお勝手口からの竹の秋をさらっと詠んで、春深を感じる。
<美穂特選>
◎狛犬のほのと温くしや竹の秋 明朗
折に触れお参りをする、近所の神社の風景。ある日ふと、狛犬に触れてみた。日を浴びて少し温まっている。
春だなと思って辺りを見れば、竹の葉が茶色くなっている。町中の小さな神社に春の足跡をみつけた。
竹の秋、の淋しい印象が「狛犬」によって薄まって感じられるのが面白いと思った。
以上です。追加のコメントや選句がありましたらコメント欄に書き込みください。

 

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