子供がおたふく風邪にかかり、そのため句会に出られなくて淋しい思いをしている泰三です。皆さんはいかがお過ごしですか。
季題は、落葉。台風の後だろうか、落葉やら枝やらが、屋根の上に乗ったままになっている。落葉やら枝やらと言うぶっきらぼうな表現が、騒然としたこの句の景色にぴったりだ。
この句はただ散らかっている屋根を写生しただけ、「もの」だけの句である。作者の主観が垣間見られるのは、「載せたまま」という中七であろう。もちろん、落葉やら枝やらを屋根が載せたわけではないのだが、こういわれてみると、もの言わぬ屋根に人格があるようで面白い。