ついに土曜日まで更新が遅れてしまい、もう謝るしかない泰三です。本当は私の担当は木曜日なのです。
夏潮9月号 雑詠より。
「苗植う」という季題がありそうだが、私の持っている歳時記にはない。また「田植ゑ」の傍題にもあがっているかと思ったがそれにもない。そうなるとこの苗は何の苗なのか気になるところだが、「田植ゑ」と解釈するのが自然なのだろうか。でもそうであるならば作者は、「田を植ゑてをれば」と表現するのかもしれない。
しかし、何の苗であれ、作者がそれを植え付けていると、何や彼や質問される。どうでもいいこと、また無責任なことを聞かれているのだろう。もしかしたら、「何植えているの?」なんていうことも聞かれているのかもしれない。聞いているのは、俳人かもしれない。そんななんだかどうでもいい会話、緩い人とのつながりが連想されおもしろく思った。