雑詠(2018年4月号)

流線の左旋右転ぞ吹雪なる		稲垣秀俊
鍬深く打込みけふの葱を掘る
海へ海へ地吹雪の波連綿と
虎落笛コーヒー苦き仮事務所
打橋や弁天島の年用意		小野こゆき
朝寒の仕事場にまづ灯をともす		山本道子
雨もさりながら喪にある寒さかな	岩本桂子
注連飾買うて渡船の列にあり		田中 香

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