雑詠(2017年12月号)

ででむしをつまみ地球と切り離す		磯田知己
形代に老若男女表裏無く
歩行者用ボタンを押して片陰へ
空蟬の中は随分窮屈さう

浜木綿の明日咲く蕾への字なる		早稲田園子
白鍵に沈める指や夜の秋		田中 香
垣根なき海辺の暮らしカンナ赤		小川美津子
かもめ現る夜涼の船の灯の中に		津田祥子

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください